龍ヶ崎市における地域住民の
福祉意識に関する調査
W−1.ボランティアに関する住民意識 |
結果
ボランティア活動への参加状況について、全体的に「現在参加している」と回答した人が10.1%、「以前参加、今後も参加」と回答した人が19.2%、「参加経験が無いが、今後参加したい」が38.1%、「以前参加しているが、今後参加したくない」と回答した人が6.0%、「参加したこともなく、今後も参加したくない」と回答した人が24.2%となっている。したがって、ボランティア活動の経験がある人が35.3%、現在活動しているか、今後ボランティアをしたいと思っている人が67.4%になっている。
このうち「現在参加している」人は農業地区で多く、また年齢が高くなるほど、居住年数が長い人ほど多くなっている。また、参加経験のあり、今後参加意向のある人は前期ニュータウン地区の人、女性、40〜60代前半の人、居住年数が10〜20年未満の人の回答に多い。
参加したボランティア活動では「ゴミ拾い等、地域の環境美化活動」が6割強と圧倒的に多く、次いで「高齢者に関わる活動」「児童・青年に関わる活動」「スポーツ・文化に関する活動」「障害者(児)に関わる活動」の順になっているが、いずれも2割弱と横並びになっている。現在ボランティア活動に参加している人は「障害児・者に関わる活動」「国際協力・国際交流に関する活動」が参加経験がある人に比べ多く、参加経験がある人の活動では「児童・青少年に関わる活動」へ参加したことがある人の割合が高い。
また、このような活動への参加条件としては、「自分の時間にあった活動があれば」が52.4%と多く、次いで「自分が出来そうな活動であれば」が46.0%と続いている。特にボランティア活動への参加経験がなく、今後は参加したいと思っている人は「自分ができそうな活動であれば」・「気軽に参加することができれば」という項目が参加経験のある人に比べて多くなっている。また、「気軽に参加することができれば」は女性より男性、特に20代・30代の若い世代の方が多くなっている。「活動する場が近くにあれば」は男性より女性、特に50代以上の人の比率が高くなっている。「自分の時間に会った時間帯でできる活動があれば」は、後期ニュータウン地区の人、40代以下の比較的若い世代、居住年数が10〜20年未満の人に多くなっている。
いずれにしても、自分の時間を大切にし、そして犠牲にならない程度になら参加してもよいという考えからだと思われる。
考察
参加状況を平成6年度の龍ヶ崎市の地域住民の福祉意識に関する調査と比較してみると、参加している人が前回の調査では14.3%、そして今回の調査では35.3%とボランティア活動の参加率が高くなっている。また、ボランティア活動に参加したくない人が前回の調査では32.0%、今回の調査では24.2%となっている。このことから、ボランティアの参加状況が多くなっていることがわかる。これは、特に環境美化にみられるが、「環境美化」ではなく、「ゴミ拾い等」と中に入れたことから、学校や行事などで行ったものも含まれたものと思われる。それぞれの地区において特徴的だったのは「環境美化」に次ぐボランティアが地区ごとに分かれており、それぞれの対象地区において関心や参加状況が違ってくるのは世帯構成や年齢などによってその関心ごとが変わってくるためだと思われる。